論文公開:男子プッシュスケルトンにおけるスタートタイムと体力要因との関係

学術

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筑波大学 助教(体育系)清野の「男子プッシュスケルトンにおけるスタートタイムと体力要因との関係」が原著論文として、氷上スポーツ研究(3)2, pp2-8(2022) に公開されました。

【要旨】
本研究の目的は,体力要因がスケルトンのプッシュタイムに及ぼす影響を明らかにし,プッシュタイムに対する体力要因の基準値を推定することであった.2020 年全日本プッシュスケルトン選手権大会,およびコンバインテストに参加した男子選手12 名を分析対象とした.コンバインドテストと体力要因の関係を調べるためにスピアマンの順位相関係数を算出し, 30 m 走はプッシュタイムと有意な相関を示さなかった(ρ = 0.51, p = 0.090).重回帰分析の結果,プッシュタイムの約 93%が立幅跳とスクワットで決まることが明らかとなった.立幅跳とスクワットの推定式を用いた基準値の合計得点は,プッシュタイムと有意な負の相関を示し,プッシュタイムの評価に妥当であった.

キーワード:コンバインテスト,重回帰分析,推定式,基準値